エンジンオイル交換を自分で行う方法!【ド素人のDIY挑戦】
サンメカshimoです
エンジンを円滑に動かすために必要な潤滑油が「エンジンオイル」だ
主な役割は以下の通りだ
①エンジンをスムーズに動かす
②ガス抜けを防ぎ、気密性を保つ
③エンジン内部の熱を放出、冷却
④内部で発生した汚れを取り込む
⑤サビや腐食を防ぐ
今回はZCTのエンジンオイルを自分で交換する方法を紹介する
エンジンオイルの交換時期
エンジンオイルの交換タイミングは使用条件や車両状況にもよる
メーカーの推奨は走行距離10,000~15,000km、又は1年毎という事が多いようだ
目安は1年毎になっているが、私は半年に一度のエンジンオイル交換を行っている
エンジンオイルの表示
エンジンオイル缶に表示されている文字や数字で、そのオイルの性能がわかる
注目すべきは以下の数字と文字だ
【10W-30 API SM】
10W-30
オイル粘度を表示している
始めの「10」は低温時の粘度を表し、低い数字ほど低温での使用が可能だ
0Wは零下35度、5Wは零下30度、10Wは零下25度まで使用可能だ
「W」はwinter(冬)の頭文字
後半の「30」は高温時(100℃)の粘度だ
数字が高いほどオイルが固い(高粘度)ことを表す
ターボ車やエンジンを高回転で走行し続ける人や、アウトバーンを飛ばす人は「40」くらいを選択すればよいだろう
「API」はアメリカ石油協会ほか三者の規格だ
「SM」の「S」はガソリン車用で、ディーゼルは「C」になる
「SM」の「M」は品質(グレード)だ
「J」⇒「L」⇒「M」⇒「N」とグレードが上がっていく
ベースオイルについては「鉱物油」⇒「部分合成油」⇒「完全化学合成油」の順でグレードが上がる
ハイブリッド車等、メーカーで指定されているグレードや粘度があれば、それに従うのが良いだろう
アウトバーンや極寒条件での走行は多分ないZCTは一般、日常使用の
「10W-30 SM 鉱物油」でも大丈夫であると判断する
カストロール エンジンオイル GTX DC-TURBO 10W-30 4L 4輪スタンダードオイル (鉱物油) SM/CF
オイルフィルター
(STRAIGHT/ストレート) オイルフィルターレンチ アジャスタブルタイプ 63?102(φmm) 12-624
- 出版社/メーカー: (TOOL COMPANY STRAIGHT) ツールカンパニーストレート
オイルフィルターはエンジンオイルの不純物を取り除く役目がある
オイルフィルターの交換はエンジンオイル交換時に一緒に行えば最良の状態だ
しかし、一般的な運転ではエンジンオイル交換2回に1度でも大丈夫だと思われる
オイルフィルターの取り外しには「フィルターレンチ」が必要だ
様々な形状のフィルターレンチがあるが、作業空間が狭い場合が多いので「カップ型」がお勧めだ
使用するオイルフィルターの外径に対応するのか確認する事が大事だ
不安ならば幅広い外径に対応する「アジャスタブル」タイプを選ぼう
マグネットドレンボルト
今回、純正のドレンボルトからマグネットドレンボルトに変更してみた
「KYO-EI」協永産業㈱
4300ガウス軽合金「MAGNET DRAIN BOLT」改
強力、耐熱ネオジウム磁石でオイル中の鉄粉を強力吸着
長年の使用とオイル交換によるオイルタンク(オイルパン)のネジ山摩耗等によるオイル漏れが気になってきた
そこでネジ首下20mmロングタイプの「MAGNET DRAIN BOLT」に変更することで、オイルタンクの削れていない奥のネジ山までドレンボルトを届かせて漏れを防ぐ目的がある
自車に適合する「ネジ径」と「ピッチ」を必ず確認する
トヨタ・日産は「M12×1.25」
ホンダ・マツダは「M14×1.5」
適合表や問い合わせで確認をする
エンジンオイル交換作業開始
サイドブレーキをかけ、タイヤに車止めをして、作業中に車が動き出さないようにする
エンジン内部を洗浄する効果があると言われている「エンジンフラッシングオイル」を使用するのであれば、最初にオイル注入口から入れる
エンジンフラッシングは使用説明書に従い行うこと
ワコーズ EF エンジンフラッシュ 速効性エンジン内部洗浄剤 E190 325ml
オイルキャップを閉め、オイルを柔らかくし抜けが良くなるように5分間暖気運転する
「ジャッキアップポイント」にジャッキを当て、車両を持ち上げる
ZCTのフロントジャッキアップポイントは、フロント中央フレーム部にある膨らんだ部分だ
両サイドの車両底部のフレーム下にジャッキスタンドを設置する
車両の下に潜り込むので、事前にビニールシートやブルーシートを引くと若干汚れが防げる
エンジンオイルの排出
エンジンオイルの排出に備え「オイル受け皿」をドレンボルト直下付近に設置する
ちゃんと「オイル受け皿」を用意したのだが、作業後の受け皿の掃除が面倒だったので「廃油処理パック」を直接設置してエンジンオイル交換作業をした
受け口が狭いので、廃油がこぼれても拭き取れるようにウエスは用意しておく
純正のドレンボルトは14mmのレンチで外す
ドレンボルトが外れると、廃油が勢いよく飛び出すので掛からないように体を避けながらボルトを外す
エンジンヘッドのオイルキャップを外し、オイルタンクからエンジンオイルが排出されなくなるまで暫く放置しておく
ドレンボルトの交換、取り付け
純正のドレンボルトで、削れや破損がなければ再利用出来る
ただし、ドレンワッシャー(パッキン)は必ず交換すること!
一度使用したワッシャーは潰れて変形し、オイル漏れを起こすため使い物にならない
新たに用意したマグネットドレンボルト「KYO-EI」「MAGNET DRAIN BOLT」改に付属の「トヨタ・ダイハツ用ワッシャー」を入れて奥まで締め込む
ボルトのヘッドサイズが純正の14mmから17mmに大きくなっている
締め過ぎると柔らかいネジ山が破損し、オイルパン自体の交換になる
トルクレンチで適正な締め付けをすることが最良だ
持っていない私は、ワッシャーが変形して密着した辺りで止める
その後数日間、オイル漏れの有無を確認して増し締めが必要か判断している
オイルフィルターの交換
オイルフィルターはオイルパンの付近にある円筒状の部品だ
オイルフィルター直下に「オイル受け皿」を置き、廃油の落下に備える
フィルターレンチカップをオイルフィルターに被せ、時計と反対周りに回すと外れていく
オイルフィルター内部には廃油が残っているので、外す際にはオイルが溢れ出す
顔などに被らない様にフィルター直下から体を避けて作業する
新品のオイルフィルターの ゴムパッキンにオイルを軽く添付し、手で可能な限り締め込んで行く
フィルターレンチを使い、更に少しだけ増し締めしておく
オイル注入、点検
ドレンボルト、オイルフィルターを締め込んだらエンジンヘッドにあるオイル注入口から新しいエンジンオイルを注入する
オイルがこぼれない様にオイルジョッキを使用するか、「じょうご」を使う
TRUSCO(トラスコ) オイルジョッキー 4リットル TJ-680
今回はダイソーで購入した「シリコンじょうご」を使用した
普通乗用車のオイル交換では約4Lを注入する
オイルキャップを閉じ、スタンドジャッキ、油圧ジャッキを外す
エンジンを5分間暖機運転し、ドレンボルトとオイルフィルターからのオイル漏れが無いか車体下を覗き込んで確認する
エンジンを停止し、エンジンオイルレベルチェックを行う
レベルゲージの印間にオイルが入っていれば許容範囲だ
後日、オイル漏れが無いか目視と、駐車位置のオイル染みが無いか確認する
以上でオイル交換作業は終了だ
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by サンデーメカニックshimo