エンジン始動不能!
シモテンです
サーキットオープニングリレーの交換方法を紹介する
駐車場に停めた愛車ZCTのエンジンがかからず、JAFを呼んだ
その後、奇跡的にエンジンは再始動出来た
原因は不明だが、点火系、燃料系、コンピューター等の制御系のうち今回は燃料系を疑ってみた
とはいっても素人がトヨタの旧タイプに対応出来る高価な診断機などは持っていないので、単なる予想でしかない
元気にクランキングしてもエンジンがかからなかった感じがガス欠の様でもあった為、燃料が来ていなかったのではないか、と考えた
そこで、予備整備として「サーキットオープニングリレー」の交換をすることにした
サーキットオープニングリレー
車のサーキットオープニングリレーとは、簡単に言ってしまうとエンジン始動の際に燃料ポンプを動かすスイッチの事だ
このオープニングリレーが働かないと、燃料ポンプが作動しないので燃焼室へガソリンが行かない
当然エンジン始動不能になるのだ
交換作業・方法
サーキットオープニングリレーは何処にあるのか
通常のリレー類はエンジンルームのヒューズボックスの中にある
だが、トヨタZCTのサーキットオープニングリレーは左フロントフェンダーの内側に設置されている
「何故こんな手の届かない場所に取り付けてあるんだ!?」
文句を言いながら、作業を始める
グローブボックスを外す
この場所にアプローチするには、まずはグローブボックスを取り外さなければならない
グローブボックス下の両サイドに樹脂製の長いピンが差し込まれているので、ハンドリムーバーやマイナスドライバーを差し込んで内側に引き抜く
グローブボックス本体を開き、手前側に引っ張ると外れる
エンジンコンピューターを外す
目指すサーキットオープニングリレーは、エンジンコンピューターの奥だ
まずは、エンジンコンピューター本体に接続されている4個のコネクターを外す
返しのツメ部分を内側に押し込みながら引けば、コネクターは外れる
配線を引っ張らずに、本体を持って引き抜く
コンピューターは金属のマウントを使って車体に3本の10mmボルトで固定されている
上方のボルトは狭い奥深くに位置しているので、レンチに長めのロッドを繋いで外す
マウントは複雑な形をしており、エンジンコンピューター本体を取り出す時には、「知恵の輪」のように配線などの障害物を避けながら引き抜いてくる
サーキットオープニングリレーを外す
エンジンコンピューターを外すと、ようやくオープニングリレーにアプローチ出来る
とは言っても、辛うじて覗き見る事が出来る程度の隙間しかない
更に部分を外して行けば交換作業は楽になるが、何処まで外せば良いのやら
オープニングリレーを触れる状態にはなったので、ここから先は、まさに手探り状態で感触を頼りに作業を進める
リレー自体は差し込まれているだけなので、単純にソケットから引き抜けば良いのだが、奥に突っ込んだ手の指先の力だけで外すのには結構苦労した
これがサーキットオープニングリレー
これほど奥に隠されているリレーを外すには、専用の工具が存在するのかもしれない
素人サンデーメカニックのシモテンは、今回も努力と根性で取り外すことが出来たが手が攣りそうになりながら、また多少の引っ掻き傷を負いながらの取り外し作業だった
まぁ、何度も交換するものではないだろうとは思う
サーキットオープニングリレー品番
90987-02012
156700‐0879 12V