80歳の親父へ、誕生日ドライブ

80歳の親父へ、誕生日ドライブ

シモテンです

親父が80歳の誕生日を迎えた

ケーキ2

アルツハイマー病で歩行困難の母を看病しつつの「老老介護」で毎日奮闘している

この日はたまたま「お袋」の検診の日が重なって、私は休みを取って送迎と付き添いをすることにした

実家まではチョイノリ愛車スクーター「アクシストリート」で約1時間

実家で親父の車に乗り換えて、病院の診察に連れて行く

駐車場に停められている親父の車を見て、一抹の寂しさを感じた

艶の無くなった車体、埃で白くなったフロントガラス、鳥のフンが付いたままのドアミラー

乗り込もうとすると、ドアに挟まれた「車買い取り業者」のチラシ

しかし、洗車している時間も無く、ウオッシャー液で視界の確保だけして病院へ向かった

もう、遠出をすることは無いかもしれない

 

診療を終え、帰りに誕生日のケーキでも買って家族で食べようかとも思ったが、妹が夜にケーキを持ってくるようなのでやめた

コロナ禍でもあり自宅に帰ってからもやることはあるのだが、せめて一緒に飯でも食ってから帰ろうかと考えていた

誕生日プレゼントは何も用意できなかったが、限られた自分の時間を使っているんだ、と思っていた

しかし、車内で両親と昔話をしていて気付いた

「限られたお金と時間を、子供達の為に無償で使ってきたんだなよなぁ」

どこかで「当たり前」だと思っていたのかもしれない

「命とは限られた時間」だ

俺の用事は後に回すことにして、実家とは違う方向へ車を進めた

「こっちじゃないそ」と言う親父に

「少し遠回りする」と言って、ETCカードを差し込み、高速のゲートを通過した

バックミラー越しに、穏やかに景色を楽しむ親父とお袋を見て思った

まぁまぁのプレゼントが出来たかな

山間を抜け到着した名栗湖は、人影もまばらで風もなく、エメラルドグリーンの湖面がキラキラ輝いていた

名栗湖

「ニコイチ」で修理したオンボロ車椅子にお袋を乗せて、ゆっくりと押して行く親父の後ろを付いて湖の周遊路を散歩し、写真を撮った

何故か時間もゆっくりと進んでいるように感じ、全身がお日様に包まれている暖かさを強く感じていた

帰りの峠道、高速道路を走る親父の車は、エンジンやサスペンションの動き等には何の問題もなく快調に、スムーズに走った

「外見は傷だらけでボロボロでも、中身はまだまだ元気だな」

あとどれくらい一緒に過ごす時間があるのだろう

「いつも通りの毎日」が待つ実家に向かって走らせる親父の車は、俺の愛車よりも調子が良さそうだった

夜には、妹が持ってきたケーキで「ちゃんとした誕生日」のお祝いをしたと喜びのLINEが届いた

親父、80歳の誕生日おめでとう!

今年も桜のつぼみが膨らんできた

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