公開日 2022年6月25日 最終更新日 2023年4月7日
ベタベタのリュックは捨てるしかない?
今回は「リュックサックの内側のベタつきを綺麗に落とす方法」です
「捨てるしかない」と思った「deuter」のリュックを再び使えるようにする
たいして使ってなかったのに
初心者の日帰りハイクを楽しみ始めて、荷物も増え始めた
そこで思い出したのが、昔使っていた、少しだけ容量のあるリュックサックだ
「deuter FUTURA32(ドイター フューチュラ32L」
それ程使い込む事もなく、クローゼットの中に長く仕舞ってある
取り出してみると、それ程汚れも目立たず、造りもしっかりしている為、まだまだ使えそうだ
「よしゃ、日帰りハイクには少し大きいかもしれないが、多少の荷物が増えても大丈夫だな」
ところが、リュックサックの中を開けてみたところ、中がベタベタである
「なんじゃ、こりゃー、ベタベタじゃん!」
たいして使ってなかったのに、もう捨てるしかないのかなぁ…
1度は捨てることを覚悟したのだった
加水分解だろう
これは、おそらく「加水分解」という現象だろう
こういったリュックサックの内側には、雨などで中が濡れないようにする為、ポリウレタンのような、ゴムみたいな物(詳しくは分からんが)でコーティングがされている
それが「加水分解」なる化学反応で、まぁ簡単に言うと「経年劣化」で溶けてベタベタになってしまうのだ
そういえば、ママチャリのハンドルシフトレバーもベタベタだった
溶けてしまった物は仕方がないのだが、この「ベタベタを取り除く方法」はないのかなぁ
試しに検索してみると
「うぉっ、あるじゃんかぁー!」
重曹を使う
その方法は
重曹を使ってベタベタの元であるコーティングを取り除く
勿論、コーティングを全て剥がしてしまえば防水効果は無くなってしまうが、このリュックサックの底には、リュック全体を覆う「レンイカバー」が着いているのだ
1度は捨てようとした事でもあるし、失敗覚悟で重曹によるコーティング剥がしにチャレンジしてみた
リュックサックのベタつきを解消
先ずは、外せる物は全部外す
樹脂製のパーツに重曹の影響が有りそうだが、縫い付けてある部品は仕方なく、そのままにしておく
背面パネル(背中部分)には金属プレートが組み込まれたフレームが取り付けられており、素手だけで外すことは出来なかった
特に下側の金属プレートは、リュックのポケットにキッチリ差し込まれており、手で引っ張っても抜けない
「まぁ、そんな簡単に抜けたら使い物にならんわなぁ」
スクーターのタイヤ交換で使った「タイヤレバー」を留めポケット?に突っ込んで、金属プレートの先端に引っ掛け、テコの原理で引き出した
リュックを裏返して、ベタついた面を表にする
リュックサックが大きい為、昨日の残り湯が入っている浴槽に漬けることにした
どれ位入れたら良いか分からなかったが、かなり多めの重曹(200~300gかなぁ!?)を投入し、残り湯に溶かした
「セスキ水も入れてみたら」と妻がいうので、少々注入
調べていないが「混ぜると危険」という組み合わせもあるので気を付けた方が良いと思う
しっかり浸かるように、リュックを揉んで空気を抜き、落とし蓋のように木片をおいた
午前中に漬け込んで夕方の入浴1時間前までの7時間ほど、何度かひっくり返したり揉んだりしながら放置しておいた
リュックを揉むたびに水が茶色く、濃くなっていき、コーティングが溶けて剥がれていく実感がわく
夕方の入浴時間が近づいてきた為に、最後の仕上げとしてコーティングを落とすように「たわし」で擦って、漬け込み終了
見事に黒く汚れた水を抜き取ると、底には、何やら粉のようになった黒い物質が沈んでいた
最後は、ジャブジャブと水洗いし、お風呂も綺麗に洗って作業を終了した
軽く脱水し、ベランダに干し、次の日の夕方まで乾かした
果たして結果は
次の日、乾いたリュックサックの生地を手で触ってみる
「オーッ、綺麗に落ちてサラサラじゃないかぁ!これなら全然使えるぞ」
ベタベタしていた内側のコーティングは見事に取り去られ、見た目も手触りも違和感が無い
防水効果は完璧に落ちたが、雨が降ったらレンイカバーを使うだけのことだ
どうしても防水効果が必要なら「防水スプレー」や「防水パック」を使うのだ
取り外してあったパーツを元通りに取り付けて
「作業完了、おつかれ山!」