これは初心者向けなのか!?真夏の武甲山は過酷だ
今回の関東日帰りハイクは、埼玉県にある低山「武甲山の初心者ハイク」です
石灰岩の採掘により削り取られた山肌は「ピラミッド」のようでもあり、この山に登ることが出来るのだろうかとも思わせる
ガイドブックなどには「初級者コース・一般向け」等と紹介されているが、「真夏の武甲山」は初心者には結構キツイ登山であった
武甲山へのアクセス
埼玉県秩父地方にある武甲山は、標高1304m、日本二百名山の一つである
北側斜面は石灰岩採掘によって削られ、「痛々しい、可愛そうな山」と」呼ばれてしまうことも
素人の私などは「武甲山は関係者以外立ち入り禁止なんじゃないか?」と思っていたほどである
ところが、採掘斜面とは反対側の東側には、緑が広がり、登山道も整備されている
電車でのアクセスは
秩父鉄道の「浦山口駅」か、西部秩父線の「横瀬駅」からタクシーで「武甲山御嶽神社一の鳥居」まで行き登り始める
今回は愛車「フィールダー」での「車で行く日帰りハイク」なので、国道299号線から「生川入口」を入り、「武甲山御嶽神社一の鳥居」の駐車場に車を停めた
52丁目の武甲山山頂を目指して出発
「一の鳥居」駐車場には20台ほどのスペースがあり、平日であったこの日は8~9台が駐車していた
週末、休日などは満車になってしまうようなので、早めに到着するようにした方が良さそうだ
綺麗なトイレも設置されているので、「おっさんはトイレに寄って行く」のだ
ココには、案内パンフと登山届投函ポストがあり、勿論しっかりと記入し提出した
登山道には、「一の鳥居」を一丁目とした石柱が設置されており、山頂は五十二丁目となっている
これは、あとどれ位なのかを知る目安となるのだ
9:14分、「ヤマップ」アプリの活動開始ボタンをタップしてスタート!
今回はキャラバンのトレッキングシューズを、久しぶりに新調して気分が良い
天気予報では、秩父地方は午後から大気が不安定になり雷雨に注意して下さい、と言っていた
恐らく、山頂からの眺望は期待できないと覚悟している
暫く登ると茶屋(武甲茶屋?)があるが現在は休業中で、2023年4月の営業再開を予定していると告知されていた
真夏の低山は蒸し風呂だった
始めのうちは、生川のせせらぎを聞きながら気分良く登っていくのだが、川が遠ざかり本格的な登山道に入ると様子が変わってくる
「なんだか異様に暑いぞ…」
勾配はそれほどキツく無いのに、汗が噴き出してくる
杉の木に蓋をされているかのような無風状態の登山道は、まるで「蒸し風呂状態」である
速乾性のあるモンベルのTシャツは、ズブ濡れベタベタになり、ペットボトルの麦茶は見る見る減っていく
念の為に2Lのウォーターボトルを背負っているので心配は少ないのだが、軽量化していない初心者のリュックの重さは8kgを越えており、おっさんの少ない体力を奪う
18丁目には「不動滝」がある
山頂にあるトイレの水として使ってもらう為に、山頂に運ぶペットボトルが用意されているにのだが
「初心者おっさんには、無理だ」
と汗を垂らしながら諦めて先へ進む
全身から汗を噴き出しながら、小まめな休憩と水分補給をしながら32丁目辺りまで登ると、少し開けた「大杉の広場」に辿り着く
樹齢数百年の大杉を見上げながら、リュックを降ろして暫しの休憩を取り、息を整える
「あと60分」の看板に力を貰い、もうひと踏ん張り
登山開始から2時間20分で「武甲山御嶽神社」に到着
「さて、武甲山頂上標はどこだ?」
と探し回って、御嶽神社の裏手にある頂上標を発見した
武甲山山頂に到着
「11:45、武甲山山頂に到着!」
山頂はガスっていて、遠くの山々を見ることは出来なかった
晴れていれば両神山や八ヶ岳等も見渡せるらしいのだが、残念である
でも、時折視界が開ける時もあり、眼下の横瀬町を眺めることが出来た
山頂のスペースは狭く、ベンチなどの寛げる場所もないので長居する雰囲気では無かった
御嶽神社まで戻り、屋根付きの休憩舎で昼食をとる
今日は「自作のミニテーブル」を組み立てて、使ってみた
途中のコンビニで買った「おにぎり」と、自宅から凍らせて持ってきた「野菜スティック」だ
お湯を沸かしてお茶を飲むためにバーナーも持ってきたが、暑くてお湯を沸かす気にもなれず、水出しのお茶にした
生川ハイキングコースで膝痛に
昼食と休憩で1時間ほど滞在し、12:45、空模様に不安を感じながら下山を開始
下山は、来た道とは異なる「シラジクボ」方面からのルートを行くことにした
武甲山頂から、子持山・大持山へと下るルートは狭い急坂が続くため、トレッキングポールを使いながら降りるのが安全だ
稜線を下り続けること30分、シラジクボの分岐を左下方向への林の中へと入っていく
ここからが「生川ハイキングコース」だ
ゴールである「一の鳥居」へ直線的に戻るルートで、等高線が狭く勾配もキツイ
細い道幅の「生川ハイキングコース」にはベンチ等の休憩場所は無く、立ち休みをしながら下り続けることになる
途中で林道に出るのだが、「ヤマップ」に設定した予定ルートに従い林道を突っ切って、つづら折りの急坂を下ること約1時間
おっさんの膝へのダメージは大きく、痛みとの戦いとなってしまった
「生川ハイキングコースじゃなくて、林道を下れば良かったかもな~」
「14:50、武甲御嶽神社一の鳥居に到着!おつかれ山!」
ゴールと同時に天気予報通りの激しい雷雨となり、間一髪、ずぶ濡れにならずに済んだ
武甲温泉
間一髪で雷雨には合わなかったが、汗でびしょびしょベタベタで気持ち悪い
ということで、近くにある「武甲温泉」に入っていくことにした
勿論、着替えやタオルは車に積んできていたのだ
料金は平日・大人700円
泉質は単純硫黄温泉、神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・疲労回復に効果がある
露天風呂にゆっくり浸かり、リラックスしたところで「風呂上がりの一杯」と行きたいところだが、運転があるので自宅までお預け
帰宅後に「かつ丼」と「ビール」で乾杯
今回の「初心者ハイク・真夏の武甲山」では、真夏の低山の暑さと、荷物の軽量化を考えることを学んだおっさんであった