動いていないシリンダーを探す
シモテンです
前回、点火系重要部品である「イグニッションコイル」を交換した
だが、エンジン不調の症状は改善される事は無かった
相変わらず1気筒が稼働しておらず、まともに走らせることが出来ない
見ても聞いても、触っても分からない
イグニッションコイル以外で、点火系でトラブルが疑われる部品として思い浮かぶのは「スパークプラグ」「電源供給コード」「ECU(コンピュータユニット)」だ
勿論、プロであれば他にも様々な原因部品が考えられるだろう
そもそも、4気筒あるうちの何処が失火しているかも分からずに作業を進めていた
しかし、エンジンを始動させて耳で聞いてみても、手で触って振動を確かめてみても、何番が動いていないのかド素人にはサッパリ分からない
数十万円する「コンピュータ診断機」ならば、「〇番失火」等と分かるらしいのだが、貧乏ド素人が買えるわけもない
ド素人が、どうやって判断する
そこで、今回の様な状況でも、ド素人にも確認できる方法があるので紹介する
4気筒あるエンジンシリンダーを、一つずつ動かなく(失火させる)してみるのだ
具体的には、動いているエンジンの端から1箇所ずつイグニッションコイルの電源供給コネクターを抜いていくことによって「死んでいるシリンダー」の場所を特定する
順番に抜き挿ししてみると
まず、エンジンがかかった状態で、一番左のイグニッションコイルのコネクターを外してみる
すると、明らかにアイドリングの回転数が下がり、エンジン音も変化する
正常に起爆していたものが止まってしまった(失火)ということだ
コネクターを元通りに挿し込むと回転数が上昇し、エンジン音も元に戻る
一番左のエンジンシリンダーは正常に作動しているのだ
同じように、2番目のエンジンシリンダーもコネクターを抜き挿ししてみる
こちらも一番左と同じく正常の動いているようだ
動かないシリンダーは、これだ
更に、その隣の3番シリンダーのコネクターを抜き挿ししてみる
んっ!?
コネクターを抜いてもアイドリングが下がらない、というか変化しない
エンジン音も変わらない
再び挿し込んでも、何の反応もない
「これだー!!」
念のために一番右の4番シリンダーのコネクターを抜き挿ししてみると、アイドリングと音が変化して、正常に動作していることがわかる
トラブルを起こしている「死んだシリンダー」は左から3番目だということが判明
しかしここで、点火系のトラブルだと思い込んだ単純なシモテンはスパークプラグの交換にはしってしまうのだった……
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