公開日 2021年6月10日 最終更新日 2021年6月22日
ガッチリとパワーを伝えるVベルト
【スクーターのVベルトの交換方法・前編】必要な工具を用意
シモテンです
エンジンから駆動力を後輪に伝えているのがVベルトです。
断面がV字型のようになっています。
ゴムと繊維で出来ているベルト状の部品です。
静音性に優れ、低コストでスクーターや自動車の他にも様々な工業機械に使われています。
常にテンションのかかる部品だけに、走行による磨耗や伸び、亀裂や破損等を起こす可能性があります。
「アクシストリート」のVベルト交換作業を自分でやる・前編
スクーターのVベルトの交換目安は約20000キロ前後と言われています。
メーカー基準や使用状況にも依りますので定期的な点検、交換が必要です。
殆どのスクーターのVベルトはクランクケース等の中にあり、そのままでは確認、交換することは出来ません。
今回はクランクケースカバー等を外してVベルトを自分で交換するDIYに挑戦します。
作業前に用意する工具
DIYで作業を行う前にVベルト交換に必要な工具を用意して下さい。
アクシストリートの場合は特別な工具として、ユニバーサルホルダーやプーリーホルダー、23mmソケットが必要となります。
その他の工具としては、六角レンチやドライバー、ゴムハンマーと一般的な工具ですのでDIYを少しでもされる方は対応可能でしょう。
↓ユニバーサルホルダーです
エアクリーナーケースを外す
深い場所にも届くようなディープソケットがあれば、このエアクリーナーケースを外さなくても作業は可能かもしれません。
エアフィルターの点検も出来ますし、作業も楽に行えますので今回はクリーナーケースを外します。
以前に外した時の記事がありますので参照して下さい。
エアダクトを外す
クランクケースカバーの前方に位置するエアダクトは大きめのプラスネジ3ヶ所で留まっています。
エアダクトを外すとケース内への埃の侵入を防ぐフィルターが現れます。
中央のネジを外すと取り出せますので、汚れや破損があれば交換します。
キッククランクの取り外し
キッククランク(キックペダル)は大きめの六角穴付ボルトで留まっています。
外す前にギアの位置にマジック等で印を付けておくと、取り付け時の目安になります。
大きめのボルトですので少し力がいるかもしれません。
手が痛くならないように、また、怪我防止のためにも手袋を使用して下さい。
六角穴付ボルトを外してキッククランクを引き抜きます。
クランクケースを保護している樹脂カバーを外します
大き目のプラスネジで固定されています。
シルバーのクランクケースが現れました。
今回はココまで
次回、クランクケースの取り外しからです
「Vベルト交換・後編」に続きます