「アクシストリート」のVベルト交換作業を自分でやるNo.2
サンメカshimoです
前回の続き、Vベルト交換作業No.2です。
Vベルトの交換工賃は部品代と工賃を合わせて10000円前後と言われています。
クランクケースの取り外しです。
いよいよVベルトを納めるクランクケースを取り外します。
クランクケース周辺は六角穴付ボルトで留まっています。
ケース下部のボルトは特に見え難く、外し忘れてしまいがちですのでしっかり確認して下さい。
更に、このアクシストリートのクランクケースで最も見落としてしまうのがケース中央にある窪みの奥にある六角穴付ボルトです。
覗き込まないと見えないような深さにありますので注意して下さい。
ボルトの長さは全て同じではありません。
アクシストリートの場合は3種類の長さが違うボルトが使用されています。
どこにどの長さのボルトが使われていたのかを分かるようにしておくことが大事です。
クランクケースは長年の使用で固着しているケースが多く有ります。
ゴムハンマーを使って軽く叩き、振動を与えることで外し易くなるはずです。
固着を剥がし、ケースごと正面に引っ張ると本体が外れます。
プーリーフェイスの取り外し
ケースが外れるとVベルトやプーリーが機械的な姿を現します。
冷却フィンが付いているプーリーフェイスを外すのには、共回りを防ぐ専用工具が必要です。
「プーリーフォルダー」や「ユニバーサルホルダー」など、数種類があります。
今回はユニバーサルホルダーを使用しました。
プーリーフェイスにある2箇所の穴にユニバーサルホルダーの突起部を差込み、固定します。
プーリーを留めている大型の23mmナットは、かなりのトルクで締めこまれています。
大きなトルクを掛けられるスピンナハンドルを使用してナットを外します。
ナットを外すと、ワッシャ、クラッチがはまっていますので順番を忘れないようにしてください。
SK11 スピンナーハンドル 差込角 9.5mm 3/8インチ SFH3
Vベルトの取り外し
ナット類を取り外せばプーリーフェイスが外れます。
Vベルトとの接触面は走行に影響を与えるデリケートな部分なので傷をつけないように慎重に取り扱って下さい。
プーリーを外し、Vベルトを取り出します。
傷や破損、摩耗の状態を確認して必要ならば自車に適合したVベルトに交換してください。
外したプーリーフェイスはパーツクリーナーで綺麗に清掃しておいて下さい。
Vベルトの取り付け
後輪にあるクラッチ部の溝を広げて軸の中心部までVベルトを深く落とし込みます。
前方にVベルトをかけて、プーリーフェイス、ワッシャ、ナット類を順番に組み付けます。
この時に絶対にガタつきが出ないように均等、正確にナットをはめ込むように細心の注意を払って下さい。
Vベルトの厚みが邪魔をしてナット類が奥までキッチリと入っていない場合があります。
最もトラブルの多い作業がココだと思います。
後は逆の手順で組み付けていき、作業完了です。
高速で回転する部分でもあり、少しのブレが走行に影響してしまいます。
不安であれば、もちろんプロに任せて下さい。
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by サンデーメカニックshimo