公開日 2022年5月14日 最終更新日 2023年4月20日
御岳山へ日帰りハイキング【その3】
都心から日帰りハイキング出来ると人気の御岳山(929m)へ行ってきた
だが素人オッサンの私は、初級コースだからと山を甘く見ていた
ここ御岳山・長尾平に到着するまで、既に2時間かかっていた
七代の滝へ 0.6km
長尾平から下へ向かう道標には【七代の滝へ 0.6km】と表示されている
「0.6㎞なんて、すぐに行って帰って来れるんじゃねぇ?」
山を甘く見ていた
リュックサックをテーブルに降ろし身軽になったうえで、休んでいる妻に、こう言った
「ちょっと滝まで行って写真を撮ったら、すぐに戻ってくるからココで休憩してて」
ビデオカメラとスマホ、ペットボトル1本だけを持って「七代の滝」へと急坂の狭い山道を一人で下り始めた
しかし、既に2時間歩き続けてきた素人オッサンの足は、かなりのダメージを喰らっていたのだ
15分も経つと、踏ん張りが効かない、膝に違和感が出始める
「ドン、ドン、ドン」と体を斜めにしながら足を落ろし、一歩一歩踏ん張りながら進まなければならない程の急な下り坂
膝への負担を減らす「トレッキングポール」の必要性を痛感した
転倒すれば致命的
人影も無く、スマホも繋がらない山での単独行動
捻挫等のケガで動けなくなったり、更には岩や段差につまずいて前のめりに転倒すれば致命的な遭難事故になる
危険を感じた時に引き返すことが大事だと一瞬思っても、遙か下の方からかすかに聞こえる滝の音に「もう少し、あと少し」と先へ進んでしまう
長尾平の入口から約30分、何とか「七代の滝」に到着することが出来た
辿り着いた【七代の滝】は、岩の裏側に隠れるように流れ落ちる淑やかな滝であった
但し、「死亡事故」も起きている危険な場所でもある
数枚の写真を撮ったらすぐに引き返さなければならない
「ロックガーデン」へと続く鉄階段が上へと伸びているが、妻と荷物が待つ長尾平へ急坂を戻る
膝に力を入れて体を持ち上げる事が辛くなり、落ちていた太めの木の枝を杖代わりにして体を支えた
途中で何度も呼吸を整える、汗だくになりながら30分かけて長尾平に戻ることが出来た
狭い山道から、ヨタヨタと木の杖を突きながら現れた姿は「仙人」みたいだったと妻は言っていた
ケーブルカーを使わない御岳山ハイクはきつかった
長尾平に辿り着いた時、そこに居た数人の見知らぬ人達が口々に
「良かったわねぇ、無事に帰ってきて」
と言って安堵の表情で迎えてくれた
中には「日本山岳会」の会員の方も居て、遭難の可能性を心配し「ビジターセンターへ連絡した方が良い」と妻にアドバイスもして頂いた
「皆様、大変にご心配おかけしましてスミマセンでした。山を甘く見ていました」
深々と頭を下げ、持ってきた昼食も食べられずに御岳山駅14:42発のケーブルカーに乗り下山した
御岳山駅から麓の滝本駅までの所要時間わずか6分
15時に駐車場に辿り着き、愛車フィールダーの車内で食べ損ねた昼食のおにぎりを頬張った
ケーブルカーを使わない御岳山ハイクはきつかった!
「この次に来る時にはケーブルカーを使おう」
お茶を飲みながら、鳥のさえずりが聞こえる駐車場から御岳山を見上げて思った
ハイキングを安全に楽しむために
肥満や運動不足の解消に、ハイキングや登山を始める中高年が増えているようだ
しかし、体力の衰えを認識せず、準備不足、経験不足から低山であったとしても遭難の危険があるということを今回は実感した
「日帰りハイク 関東(JTBパブリッシング)」には、ハイキングを安全に楽しむためのルールが示されている
これだけは守りたい!5ルール
- 一人で行かない
- 天気の良い日に行く
- 無理をしない
- しっかり水分をとる
- 15時までに下山する
無理せず、安全に、ちゃんと準備して、楽しいハイキングを続けていこうと思う「素人ハイカーのオッサン」であった
御岳山ハイキング(登山)行程
引用:KEIO御岳登山鉄道御岳山マップ
十里木御獄停車場線沿いの駐車場出発10:25→10:30御岳登山鉄道・滝本駅→御岳山山道入口出発10:40→11:10途中休憩所→11:50くろもん到着→御岳ビジターセンター→12:10武蔵御嶽神社到着→12:25長尾平到着・長尾平出発12:35→13:10七代の滝到着・七代の滝出発13:25→14:10長尾平到着→14:30登山鉄道・御岳山駅到着・14:42御岳山駅出発→14:50滝本駅到着→15:05駐車場到着
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