今こそ読むべき普遍性!民王【池井戸 潤】文春文庫

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民王

池井戸 潤 著

「民王」をご紹介します 

民王 (文春文庫)

民王 (文春文庫)

  • 作者: 池井戸潤
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/06/07
  • メディア: 文庫
 

国会では連日会議が行われている
目を覆いたくなるような、耳を傾ける気にもならない無駄な時間が費やされている。
肝心の議題などそっちのけで「がっかり」したのしないのと、国民不在のネタトークだ
一番がっかりなのは我々国民の方だ
こんな政治家達に呆れ果て、投票率も下がるのは当然だ

 有権者必読

そんなモヤモヤした有権者必読の書が「民王」だ

漢字が読めない政治家、スキャンダルで次々と辞任に追い込まれる閣僚、揚げ足取りのマスコミ
「民王」の設定は執筆当時、未曾有を「みぞうゆう」と読んだ首相、スキャンダルで次々と辞任に追い込まれる大臣達の風刺である
過去の話しか、と思うのは浅はかである
この小説「民王」は現在でも違和感無く、それどころか今だからこそ読むべきである。
つまり、普遍性、永遠性を持っているのだ

票と組織の論理の渦中で国会乗り切りに腐心する総理「武藤泰山」
一方、そのドラ息子の「翔」は就職戦線真っ只中

どうしたはずみか、武藤親子の中身が突然入れ替わってしまう
「入れ替わり」という荒唐無稽な出来事も納得の着地をさせてしまうのは流石である

政権維持を最優先する政府
就職戦線を勝ち抜くために理想を手放す若者達
入れ替わりにより二人はこの「守らざるを得ない」柵から解放される
票と金と組織の論理をぶち破り、熱い正義を叫びきっていく痛快劇
腐った政治家、本質を忘れ騒ぐマスコミ、そして歪んだ社会に翔が叫ぶ

「お前ら、そんな仕事して恥ずかしいと思わないのか。目をさましやがれ!」

 

息子翔の真っ直ぐな言動に、泰山は政治家を目指した時の熱い志に立ち返る

「人の幸せのために自分になにが出きるか、という本質的な優しさがある。それは人間にとってもっとも尊い、かけがえのないものだ」

これこそが理想の民衆の王「民王」であろう

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深く関わる政治

人々の生活にあらゆる面で政治が絡んでくる
理想の政治家とは、どういう人なのか
国民のために政治家は何をすべきか
そして何故、このタイミングで白血病の新薬が認可されたのか、という疑問まで
この小説「民王」を読めば明確になること間違いなし!

by サンデーメカニックshimo

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