過失割合10対0なのに!?
サンメカshimoです
長年乗ってきた愛車ZCTが追突された
追突事故の場合、よほどの事がない限り過失の割合が決まっている
追突した加害者10、追突された被害者は0である
今回、横断歩道上の歩行者を優先させるために停止した私の車両に、後続車が追突した事故の場合も過失割合は10対0である
運転手の治療費、車両の修理費用等の損害賠償金額が相手の保険会社から支払われることになる
「なぁンだ、10対0じゃ相手側が全部払ってくれるから問題ないじゃない」
と思ったら大間違いだ
時価額
愛車は初年度登録から18年を過ぎている
勿論、エンジンオイル交換やラヂエター液交換などDIYで手入れはしており走行には問題ない
しかし、新車登録から10年以上経った車両の追突事故の場合、時価額を越えた修理費は賠償されない
「 時価額」というのは事故当時の車両の相場価格のことだ
時価額の参考資料となるのは(有)オートガイドが発行している「レッドブック」
中古車の市場価格が掲載されているようだ
「レッドブックは見たことないからね~、プロ用だし、購読料高そうだし」
普通乗用車の耐用年数は6年となっている
レッドブックに掲載されていない古い年式車両の時価額は新車価格の10%として扱われる
200万円で買った新車も6年過ぎれば時価額は20万円位になってしまう
但し、プレミア付きのハコスカや特別仕様車等は時価額を巡って裁判沙汰になり実売価格に近い賠償金が支払われている
「ZCTはプレミアどころか、超マイナー車なんだよな」
経済的全損扱い
時価額を越える修理代がかかる事故車両は「経済的全損」という扱いになる
全損には二種類ある
一つは、「物理的全損」
文字通りメチャメチャに損壊して修復不可能な状態になってしまうことが「物理的全損」となる
もう1つが、「経済的全損」だ
高い修理代を払うより廃車(全損扱い)にして、同程度の中古車を買った方が安くつくから、その車の時価額を賠償する、というのが「経済的全損」だ
「今回の追突事故がこの経済的全損のケースなんだよなぁ」
選択肢は2つ
追突された愛車の概算見積りは約34万円
対して、保険会社から提示された時価額は19万円
時価額は新車価格の10%で妥当な数字だ
通常、この状況での選択肢は2つ
一つは、廃車して時価額と買い替え費用等の諸費用を賠償してもらう
もう一つは、時価額19万円を受け取り修理代34万円との差額15万円を自腹で払って修理する
修理可能でも廃車にするのか・・
長年乗り続けて色々とDIYしてきたZCTには愛着がある
修理すれば、もう少しは乗り続ける事が出来る
しかし、修理しても追突のダメージによる影響が車両に出るかもしれない
年式が古く、通常の下取りに出したところで19万円にはならない
この賠償額を、違う車を買う為の頭金にすることで負担が減らせる
「考える事は皆、大体こんなことだろうな~。結局は修理可能だけど、直さないで廃車にするのが普通かな」
後日、経済的全損として時価額が指定口座に振り込まれ、車両部分の示談は終了した
尚、買い換えの為の諸費用も賠償されるようなので、交渉する価値はあることを付け加えておく
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