スクーターのウエイトローラー交換作業を自分でやる
サンメカshimoです
ウエイトローラーは最高速度や加速性能を左右する重要なパーツだ
常に移動を繰り返すパーツですので当然、磨耗や劣化する
ウエイトローラーはプーリー内側に内蔵されている円筒型をしたオモリです
エンジンの回転数を上げるとプーリー内のウエイトローラーが遠心力によって外側に移動する
内外のプーリー間が狭まりVベルトが外側に押し上げられる
それによって駆動力が伝わっていく
ウエイトローラーはアフターマーケットで様々な重さや材質が販売されている
0.5g刻みの重さで手に入れることが出来る
車種によって外周や幅が異なるので、適合は必ず確認してから購入しよう
ウエイトローラー交換によるメリット・デメリット
ウエイトローラーを変えることで走りの性格はガラリと変わる
ウエイトを軽くする
加速性能向上・最高速度低下
ウエイトを重くする
最高速度向上・加速性能低下
つまり、加速重視ならばウエイトを軽くする
最高速度重視ならばウエイトを重くするのが一般的だ
ただし、標準装着品から極端に重さを変えてしまうと本来持っている性能を大きくダウンさせてしまう
自分好みの走りを手に入れるのはトライ&エラーを繰り返して重さを見つけていくしかない
ウエイトローラーの交換時期
多くは外周が樹脂で出来ており、プーリー内で移動を繰り返すことで磨耗し変形することもある
変形してしまうとウエイトローラーが転がりにくくなり、走りに影響が出る
走り方や素材にもよるが、交換時期は10000km前後ではないかと言われている
交換の工賃は6000円くらいだろう
Vベルトと一緒に点検、交換することが効率的だ
交換手順
Vベルトを外すところまでは過去記事に詳細がありますので参照してほしい
スクーターのvベルト交換を自分でNo.1アクシストリートdiy – サンデーメカニックshimoのDIY
後輪左側にある黒いエアクリーナーケースをプラスドライバーで外す
エアダクトをドライバーで外す
キッククランク(キックペダル)を六角レンチで外す
クランクケース保護樹カバーを外す
クランクケースを六角レンチで外す
プーリーフェイスをユニバーサルホルダーで外す
Vベルトを取り外す
上記までが過去の「Vベルト交換」です
スクーターのvベルト交換を自分でNo.1アクシストリートdiy – サンデーメカニックshimoのDIY
プーリーフェイスの奥にあるのがプーリーです
プーリーの内側にウエイトローラーが内臓されている
プーリーはナットを外してあれば、手前に引き抜けば外れる
溝に収まっている黒い円筒形のパーツがウエイトローラーだ
アクシストリートは6個内臓されている
純正部品は一つあたり15gである
今回、装着するウエイトは思いきって1個10.5gだ
少しずつ調整するのが定石ではある
しかし、そこは挑戦するド素人サンデーメカニック
初めての交換なので効果を実感するために、思い切ってこのウエイトに交換してみた
稼動部分にはグリースを薄く塗っておく
プーリーの更に内側にあるランプレートを取り出す
このランプレートにはスライドピースというパーツが組み込んである
スライドピースに破損や変形が無いか確認する
スライドピース部分がスムーズに稼動するようにグリスアップする
プーリー、ウエイトローラー、スライドピース、ランプレートを組み合わる
プーリーとランプレートが離れないようにしながら軸に戻す
ワッシャーやカラーを忘れずに組み込んでいく
Vベルトを掛け、プーリーフェイスをキッチリ奥まではめ込んナットで締めこむ
以降は外した逆の手順で取り付けていく
走りが激変
本来「アクシストリート」は便利な日常使いのスクーターだ
どちらかというと走りよりも燃費を重視したセッティングになっている
しかし、車列の先頭に出ることが多いスクーターとしては加速性能に不満がある
そこで、今回は思い切った軽さのウエイトに交換した
ウエイトローラーを15gから10.5gへの大幅変更は走りを激変させた
ともかく出だしで後続車に煽られる不安が解消した
60kmまでは、シグナス125と互角の加速性能をみせる
しかし、その代償として最高速度が80km辺りで早くも頭打ちになる
さらに、燃費が明らかに悪化しているようだ
最高速に関しては高速道路を走るわけではないので十分といえる
本音を言えば、11.5g辺りが私のフィーリングではベストかと思う
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by サンデーメカニックshimo