自分でやっちまえ!トヨタ車のドラム式ブレーキシューを自分で交換する方法

dram-brakeT 整備・メンテナンス
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公開日 2022年3月3日 最終更新日 2022年3月19日

オッサンでも出来るんだ♪【ドラム式ブレーキシューの交換】

サンデーメカニックのシモテンです

年式の古い車は、消耗部品の交換や修理が増えてくる

初年度登録から20年以上たっていた愛車トヨタZCTも車検前点検で、後輪(リア)ドラム式ブレーキシューの交換を迫られた

今回は、トヨタ車の後輪「ドラム式ブレーキシュー」の交換を自分で行う方法を紹介する

フロントのブレーキパッド交換 は行ったことがあるが、リアのドラム式ブレーキを自分で交換するのは初めての作業だった

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ドラム式ブレーキシューの交換時期

フロントのブレーキパッドに比べて、リアのブレーキシューは負荷が小さく摩耗が少ない

ブレーキの主役であるフロントのブレーキパッドの交換目安は走行距離3~4万㎞

対して、後輪のドラム式ブレーキの場合は5~7万㎞が交換目安のようだ

具体的にはリアのブレーキシューの残厚が1㎜まで消耗してしまったら即交換する必要がある

点検では愛車トヨタZCTのリアブレーキシューの残厚は約2mmとのことだった

まぁ車検ごとに、しっかりチェックしていれば問題はない

リアタイヤ交換をする時に、パーキングブレーキを解除して、ブレーキドラムを外せばリアのブレーキシューを確認することが出来る

ドラム式ブレーキシューの部品代と交換工賃

見た目も作業もフロントのディスク式ブレーキパッド交換よりも、面倒臭そうなリアのドラム式ブレーキシューの交換作業

ZCT用トヨタ純正のリアブレーキシューキット(品番04495-47010)の価格は約6000円

車検時に交換作業も依頼すれば、工賃は約9000円前後だ

通常時に交換作業を頼むと、工賃は13000円前後といったところだろうか

部品代と作業工賃の合計金額として、ドラム式ブレーキシューの部品交換には15000円くらいの出費となるだろう

「結構イイ値段するなぁ、自分でやっちまうか♪」

ということで今回、ド素人のシモテンは自分で交換作業をしてみた

試行錯誤の作業で、半日という作業時間がかかってしまったが(プロは1時間ほどの作業)特別な道具も使わずに、Amazonで購入の部品代3500円と缶コーヒー代120円の最小限の出費で済ませることが出来たので満足だ

休日の午前中にブレーキシューの交換を行って、午後から車の調子を見ながら買い物に行くなんて過ごし方も悪くない



ドラム式ブレーキシューの交換作業

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画像出典:曙ブレーキ工業

それでは、実際のリアブレーキシュー交換作業を紹介していく

まずは車輪止めをして、車が移動しないようにしておく

ジャッキアップして後輪タイヤを外すとブレーキドラムが現れる

パーキングブレーキを解除して、ブレーキドラムを外す

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ブレーキドラムを外すとブレーキシステム全体が現れる

ブレーキドラムは殆ど外すことは無いので、固着して外しにくい場合はゴムハンマーで叩くいてみる

それでも外れない場合は、ブレーキドラムに開いているネジ穴にボルトをねじ込んでいくことで浮き上がらせて外す

ドラムブレーキを外すと、リアブレーキのシステム全体が現れる

リターン(テンション)スプリングを外す

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リターンスプリングは非常に硬い

実は今回のドラム式ブレーキシューの交換作業で最も手間取ったのが、このテンション(リターン)スプリングの脱着作業だった

これが想像以上に硬いのだ

ペンチやプライヤーで掴んで引っ張った位では、そう簡単にスプリングを伸ばして外すことが出来ない

確かに専用工具は使わずに力業で引っ張って外しはしたが、ココだけはスプリングを引っ張る為の専用工具「スプリング外し」「スプリングフック」を使うべきだと痛感する

トネ(TONE) テンションスプリングフック HPTSH-165 ブラック

テンションスプリングの内側には「パーキングブレーキシューストラット」が収まっている

ブレーキシューストラットを収縮させると、少しは楽にスプリングを外し易くなる

ホールドスプリングカップを取り外す

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ホールドスプリングカップを押し下げて回し、溝から外す

ブレーキシューを留めている「シューホールドスプリングカップ、スプリング、ピン」を外す

スプリングカップをプライヤで掴んで内側に押し込み、90度ひねってカップの溝からピンを抜いてカップとスプリングを取り外す

前後両方のスプリングカップを外すと、前後のブレーキシューをバックプレートから取り外すことが出来る

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パーキングブレーキワイヤーを外す

パーキングブレーキワイヤーは接続されているパーキングレバー(プレート)ごと、ブレーキシューから外す

パーキングレバーはCワッシャーでブレーキシューに留められているので、マイナスドライバーでCワッシャーを広げて取り外す

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Cワッシャーを広げ、パーキングレバーを外す

取り外したCワッシャーは曲がってしまうので、ブレーキシューを交換する時には新品のCワッシャーを用意する事

シモテンが今回用意した、曙ブレーキ工業のブレーキシューには新品のCワッシャーが同梱されていたが、購入時には確認することだ

アジャストレバーを取り外す

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アジャストレバーを取り外す

オートマチックアジャストレバーをブレーキシューから取り外す

アジャストレバーをブレーキシューに固定しているスプリングをプライヤやスプリングフック等で引っ張って外す

こちらのスプリングは、それほど硬くは無いので普通に外すことが出来るだろう

最後に、下部のリターンスプリングを外せばブレーキシューの取り外しは完了だ

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新品に交換する

取り外した使用済みのブレーキシューと新品を比べてみる

使用済みのブレーキシューの残量は約1mmである

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摩耗具合を比較する

リアブレーキホイールシリンダカップの破損が無いか、点検しておく

ゴム製品なので劣化の影響も考えれば、この時点で一緒に交換してしまう事がベストだ

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ブレーキホイールシリンダーカップの破れを点検

基本的には取り外しの逆の手順で新品のブレーキシューを取り付けて行けば良いのだが、アジャストレバーやパーキングレバーの稼動部分にはグリスを塗っておく

間違ってもブレーキシュー(ライニング)とドラムの接触面には塗らないように注意する!

ドラムブレーキの隙間調整

全ての取り付けを完了させたら、最後にリアブレーキシューとドラムの隙間調整を行う

パーキングブレーキシューストラットが一番縮んだ状態から、歯車をマイナスドライバーで押し回し、シューストラットを広げていくことでブレーキシューとドラムの隙間をギリギリまで小さくしていく

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歯車を回してストラットを拡張、調整する

実際にドラムを装着して回しながら、ブレーキシューがギリギリ引っかからない位置までシューストラットを拡張調整していく

少し重みを感じる位で「シュー」と音がして擦れている位が丁度良さそうだ

【ドラム式リアブレーキシューを自分で交換する方法:動画で紹介】





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