公開日 2020年1月27日 最終更新日 2021年9月26日
愛車トヨタZCTのDIY修理!インジェクターを交換する
シモテンです
一気筒が「死んで」しまっている愛車ZCTの修理の続きを報告する
今回は「フェーエルインジェクターの交換」だ
フェーエルインジェクター
左から3番目のシリンダーが起爆していない為、点火系である「イグニッションコイル」と「スパークプラグ」をDIYで既に交換してきた
しかし、結果的には改善されることはなく、燃料系の修理に取りかかることにした
燃料系の不具合の原因として考えられる部品の一つが「インジェクター」である
今回はド素人シモテンが「インジェクターを自分で交換する方法」を紹介する
フェーエルインジェクターとは
フェーエルインジェクターは、燃料タンクからポンプによって圧送されたガソリン等の燃料を微細な霧状にして燃焼室へ送り込む燃料噴射装置だ
燃料を霧状にすることで燃焼効率を上げ、パワーを引き出す
各種のサンサーと連携してエンジンコンピューター(ECU)が必要な燃料の噴射量を計算し、最適なタイミングでシリンダー内へ高圧噴射する
コンピューター制御することにより気温、気圧、湿度などの条件に合わせて燃料を調整、噴射することが可能となり、燃料効率を高め、燃費向上や排気ガスを少しでもクリーンにすることが出来る
先端は非常に極細な穴が開いており、燃焼に適した超微粒子化した霧状の混合気を作り出している
現在の車には一気筒に1個、4気筒の愛車ZCTには4個のフェーエルインジェクターが装着されている
インジェクターの形や大きさ、重さは以前に交換した「スパークプラグ」に似ている
インジェクターの交換時期
プロの整備士さんの話によると、ほとんど壊れる事のない部品とのことだ
しかし、ゴミやカーボンが付着して目詰まりを起こしたり、消耗して故障してしまう可能性はある
インジェクター交換の目安としては、走行距離約10万km、10年位と言われているようだ
インジェクターのメンテナンス
壊れにくいと言われるインジェクターだが、純正品は1本あたり約2万円と非常に高価だ
4本全てを交換すれば部品代が約8万円に加えて、交換工賃で10万円近い出費を覚悟しなければならない
そこで、長期間使用されたインジェクターのメンテナンスとして「洗浄」することが行われている
洗浄の方法としては、大きく分けて2つある
一つ目は、「インジェクタークリーナー」などの洗浄剤を燃料タンクに注入してカーボンなどの付着物を除去する
この方法が洗浄としては最も簡単だ
2つ目は、フェーエルインジェクターを取り外して、パーツクリーナーを直接吹きかけたり、メガネの汚れ取りで見かけるような「超音波洗浄機」を使った方法などがある
インジェクターの交換方法
実際にド素人サンデーメカニックのシモテンが交換してみた
燃料の流出防止
正しい交換方法としては、まず始めに燃料が流出しないように防止対策をしなければならない
専用機器を使う
ディーラーや修理工場では、故障時に診断機を接続するOBDⅡコネクタに専用機器を接続して流出防止の操作をするらしい
シモテンはOBD診断機にはアレルギー反応がおこる
高価な機器を使用するプロの仕事だ
ポンプを止める
ド素人の方法としては、物理的に燃料の流れを止めてしまう方法がある
リアシートの下に設置されている燃料ポンプのコネクターを外し作動を止めた後、その状態でエンジンを始動する
エンジンが止まるまでアイドリングを続ければ、燃料ホース内に残った燃料が全て無くなり流出を防止することが出来る
ド素人のやり方
最後のド素人技としては、高圧がかかった燃料がインジェクターを外した時に飛び出す事を覚悟で作業をしてしまう
多量のウエス(ボロキレ)を用意した上で、絶対に火気厳禁で行うことだ
バッテリー端子を外してエンジンが停止していれば、驚くほどの燃料が出続ける訳ではない
タオル1枚あれば吸収出来るだろう
この方法は、面倒くさがり屋のド素人のやることなので、あくまでも参考程度に
バッテリーのマイナス端子を外す
燃料系の作業は車両火災につながる火花などの火気は厳禁だ
シリンダーヘッドカバーを取り外す
ナット2個、ボルト2個を10mmのレンチを使って外し、エンジンヘッドを覆っている樹脂製のシリンダーヘッドカバーを取り外す
非常に作業スペースが狭く、どうしても手が入らなければワイパーモーターなどが入っている「カウルトップパネル」を外さなければならない
シモテンは首が根元から曲がる「首振りラチェットハンドル」を毎度使っている
ベンチレーションホースを取り外す
作業の邪魔になる位置にあるベンチレーションホース(パイプ)は取り外しておく
エンジン側に接続されている片方だけを、クリップをペンチなどで挟んで緩めて位置をずらして、ホースを引き抜く
フェーエルインジェクターの電源供給コネクターを外す
コネクターのツメが硬く、ペンチを使って外した
フェーエルデリバリーパイプを取り外す
フェーエルデリバリーパイプを外す前に、燃料の流出に備えてウエスやタオルなどを必ず用意しておく
正規の手順で「燃料流出防止」の措置をしていればデリバリーパイプの中の燃料も空に近い状態だと思うが、ド素人方法の場合はパイプ内に燃料が残っているからだ
各インジェクターへ燃料を分岐配分するフェーエルデリバリーパイプは、ボルトが正面に2個、側面に1個で固定されているので取り外す
デリバリーパイプを外す時には、「フェーエルインジェクター」4本もパイプにくっ付けたまま一緒に外すこと
4本同時に一緒に外すのは難しいが、上手くいけば燃料の流出がこの時点では防ぐことが出来るかもしれない
ド素人は「もちろん失敗」
まぁ、シモテンは覚悟の燃料流出なので、多量のウエスで吸収、ふき取りを行った
フェーエルインジェクターを取り外す
デリバリーパイプにくっ付いているインジェクターを引き抜いて、取り外す
燃料の噴出に注意する
デリバリーパイプ側のOリング、エンジン側のインシュレータはインジェクターから外れてしまっていることがあるので、パイプとエンジン側に残っていないか確認する
フェーエルインジェクターの取り付け
交換するフェーエルインジェクターには必ず、絶対に!新品のOリング、インシュレーターを取り付けること
この部品を新品にしないと高圧がかかった燃料が噴出し、大変なことになる
シモテンは経験者として断言しておく!
滑りを良くして挿入しやすいように新品のOリングにガソリンを塗ったインジェクターを、デリバリーパイプに左右に軽く回転させながら挿入していく
インジェクターにインシュレーターを装着し、こちらもガソリンを添布しデリバリーパイプと一緒にエンジン側へ挿入していく
その後の作業は、取り外しと逆の手順で進めていけば完了だ
インジェクター周辺からの燃料漏れがないか、しっかりチェックすること
【トヨタZCTのフェーエルインジェクターをDIYで交換する】動画⇓
自己責任
フェーエルインジェクターの交換作業は、燃料への引火、車両火災、爆発事故等の重大な損害をもたらす可能性がある危険な作業です
紹介したのは「ド素人」が行ったものであり、一切責任は負いません
一気筒復活!
さて、「一気筒が死んでいる」愛車ZCTは「インジェクターの交換」で治ったのか?
見事!死んでいた一気筒が動いて復活!!
原因は、滅多に故障することのない「インジェクターが壊れた」ことにより、一気筒だけガソリンが噴射されていなかったのだ
「ブログ村」「ブログランキング」に参加中「ポチッ」と応援して下さい!
コメント
修理完了おめでとうございます。ZCT車種がわかりませんでしたが、オーパですね。懐かしいですね。点火系の故障と思ってましたが、インジェクターとはさすがです。
自作自足 (id:santoukan8)さん、コメントありがとうございます。年代物なので、色々と困らせて(楽しませて)くれます。インジェクターは基本的に壊れにくい部品なんですが。
ご自身でインジェクターの交換凄いですね・・・^^
プラグとブレーキパッドくらいしか自分で交換した事無いですよ~><
え~ちゃん (id:A—chan)さん、コメントありがとうございます。ブレーキパッドの交換が出来れば、チャレンジも可能だとは思いますが、チョット危険が伴います。私もド素人で試行錯誤しています。